美術家・中谷優大による、2024年発表作品「天園」のアーカイブ図録
「天園(てんえん)」は、家族の中心的な存在を記録することから始まった作品である。タイトルに含まれる「園」には、人が集い、楽しみ、時間を共有する場としての意味が託されている。
本作では、日本のホームセンターで入手した素材を接着のみで組み合わせ、アッサンブラージュとして構成した。さらに各タイトルをアナグラムとして展開し、Google Mapにも記録することで、作品を物質、言語、地理的情報へと拡張している。国内の公募展では、工芸的技術を伴う作品が高く評価される一方で、アッサンブラージュは芸術性の低いものとして見なされることも少なくない。そうした評価の偏りは、外見や表層に価値が集中する現代の感覚とも接続している。
「天園」は、そのような状況のなかで、家族という個人的な記憶を起点に、素材、言葉、場所を通して、一過性の出来事を記憶として定着させようとする試みである。
本書は、作品に込められた記憶、素材、言葉、場所の関係をたどる一冊である。
作家経歴
https://yudainakaya.com/curriculum-vitae/
Official Website
https://yudainakaya.com/
Instagram
https://www.instagram.com/yudainakaya_art/
[サポート]
加藤白
https://hakukato.com/
ISBN: 978-4-9914467-40-0
Softcover
66 pages
105mm×148mm
Color, Black and White
Released on 2026.06.01