美術家・中谷優大による、2024年発表作品「Lenticular」のアーカイブ図録
「Lenticular(レンチキュラー)」は、使い捨てにされたマウスを容器で包むことで、日本における消費と廃棄の構造を可視化した作品である。
マウスと容器は、いずれも人の生活を支える存在でありながら、使用後は容易に捨てられていく。本作は、その日常に埋め込まれた使い捨ての感覚に着目し、見方を変えることで異なる像が立ち上がる「レンチキュラー」の概念を制作の軸としている。さらに各作品タイトルには、源氏物語「限りとて別るる道」に通じる「別れ」や「尊さ」の言葉が織り込まれており、それらを連ねた詩が作品世界を補強している。個々の作品は、単体としてだけでなく、言葉の連なりによってひとつの感覚へと接続される。
本書は、視点の変化を通して、使い捨ての構造と存在の尊さを見つめ直す一冊である。
作家経歴
https://yudainakaya.com/curriculum-vitae/
Official Website
https://yudainakaya.com/
Instagram
https://www.instagram.com/yudainakaya_art/
[サポート]
加藤白
https://hakukato.com/
ISBN: 978-4-9914467-57-0
Softcover
42 pages
105mm×148mm
Color, Black and White
Released on 2026.06.01